アダルトライブチャットの歴史

インターネットの進歩と共に激動の時代を歩んできたライブチャットの歴史をまとめました

2000年 ブロードバンド時代の到来

2000年初頭、主要な電気通信事業者によるADSL事業が立ち上がり始める。

これまで、NTTが提供するISDN回線とダイヤルアップ接続などを使い、接続料金が比較的安くなる「テレホーダイ」など割引サービスと組み合わせて利用してきた個人ユーザーの間に一気に普及。

高速・常時接続・定額料金でインターネット接続が可能なADSLが一般化し、
ブロードバンド時代が幕を開け、インターネットのコンテンツも様変わりする。

裏を返せばこのADSL登場以前のインターネットでは、テキスト(文章)と低画質の画像がメインコンテンツであり、動画はまだまだ一般的ではなかった。
アダルトサイトでも「エロ画像」と、テキストでの「チャットエッチ」が主役だった。

2001年 本格的なライブチャット番組が誕生

2001年、ブロードバンドの風を受け、日本で初めての本格的なアダルトライブチャット「イニコイ(愛に恋い)」が登場。
「最高級の愛人と生中継ライブチャットが楽しめるVIPクラブ」として、インターネットを介した高級クラブというコンセプトで運営が始まった。

ライブチャットの映像は、WindowsMediaPlayerで配信。
この番組は現在では当たり前となったサブスク型(月額定額で6,000円)で、美女たちとのライブチャットし放題、さらにはピーピングルーム(のぞき部屋)も見放題、アダルト動画見放題などという破格のサービスを展開していたが、大盤振る舞いが過ぎたせいか惜しくも数年で閉鎖。
この番組が、後のライブチャット番組のビジネスモデルを築いたと言われている。

さらに同年末には現在最大手の一つである「エンジェルライブ」がスタートしている。

2002年 Flashの普及とノンアダルト番組の登場

マクロメディア社(現アドビ社)のFlashの普及が進み、
これまで主にアニメーション技術として利用されてきたFlashは、
インタラクティブなコンテンツのプラットフォームとしての地位を確立。
Flashを使ったライブチャットの開発が加速する。

同時期、これまで比較的アダルト番組としての色が強かったライブチャット業界に、
「アダルト禁止」を掲げたノンアダルト番組「ガールズオンエアー」が登場。

ノンアダルトライブチャットの火付け役となり、
2008年に閉鎖するまでの間、
ノンアダルト系ライブチャットの先駆けとして業界をリードした。

2003年 ライブチャットの拡大とチャットレディーの一般化

「マシェリ」、「ライブでゴーゴー」など、
ノンアダルトのライブチャット番組が数多く登場する。

「チャットレディー」と呼ばれるライブチャットに出演する女性も増える。

テレビなどでも「楽して稼げるアルバイト」として取り上げられ、
アルバイトの一つとしての認識が広まり女性の間にもライブチャットが一般化する。

2000年後半 価格競争とチャットレディー報酬高騰

ライブチャットに出演する女性を確保するために、
チャットレディーを専門に扱うプロダクションや、その代理店が次々に登場。

運営会社内に設置されたチャットルームでアルバイトをする女性、
「通勤レディー」という言葉が使われ始めるのもこの頃。

爆発的に増えたライブチャットは、
低価格競争と、チャットレディーの報酬高騰合戦で、
廃業に追い込まれる番組も増え始める。

現在のライブチャット

通信回線の高速化、インターネット技術の進化で、
手軽に快適なライブチャットが利用できるようになりました。

ライブチャットの命とも言える女性ユーザー「チャットレディー」も、
ライブチャットの認知度と共に十分な人数が確保され、広がりを見せています。

さらに、各社趣向を凝らした様々なサービスや楽しみ方が次々に登場。

現在、約100のライブチャット番組がしのぎを削り、「価格の底」も見えてきました。

誕生から10年、ライブチャットは成熟しました。

ライブチャットは今がまさにと言えます。

ライブチャットを誰でも思う存分楽しめる、今が最初で最後のチャンスです。